演奏家紹介

アシストがお薦めする演奏家の方々を紹介します。

 

佐竹 由美 SATAKE Naomi    ソプラノ

東京藝術大学及び同大学院博士課程修了、博士号取得。在学中、東京藝大「メサイア」公演のソリストとしてデビュー。学部を首席で卒業、皇居桃華楽堂にて御前演奏の栄を授かる。ロータリー国際親善奨学生として渡伊。第53回日本音楽コンクール第2位入賞、同時に最高位に贈られる福沢賞受賞。イタリア・ノバラ市国際声楽コンクール第2位入賞。ライプツィヒ第8回バッハ国際コンクール第4位入賞。バッハ「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」「カンタータ」、ヘンデル「メサイア」、モーツァルト「レクイエム」「ハ短調ミサ」、ハイドン「天地創造」等、宗教作品のソリストとしての活躍は目覚しく、その確かな技術に支えられた透明感のある美声と洗練された歌唱が最大の魅力で常に高い評価を得ている。また各地でのリサイタルや日本歌曲などのコンサート活動をはじめ、現代作品においても作曲家諸氏から絶大なる信頼を得て数多くの新作作品の紹介に関わっている。大学院博士課程においてはS・バーバー、A・コープランドなど、20世紀アメリカ芸術歌曲をテーマに研究・演奏を行う。オペラにおいても二期会、東京室内歌劇場、日本オペラ振興会などに主要キャストとして活躍、近年はチェスティ、ヘンデル、パーセルなどのバロックオペラにも出演、好評を博す。2009年2月より文化庁芸術家在外研修員としてニューヨークにて研鑽を積む。2005年ソロアルバム『A Lei ~ あなたへ』、2008年『A Singing Bird~歌う小鳥』(日本アコースティックレコード)をリリース。その他『世界の愛唱歌』・『ジョイフル・クリスマス』(キングレコード)、『バッハ・カンタータの森を歩む』Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(東京書籍)、『バッハ幻の結婚カンタータ』(毎日クラシックス)、シューマンオラトリオ『楽園とペーリ』、国枝春恵作品集『セラフィム』、木下牧子室内楽作品集『ふるえる月』等がある。国立音楽大学教授、愛知県立芸術大学講師。2009年文化庁芸術家在外研修員。よんでん文化振興財団芸術文化奨励賞受賞。二期会会員。




髙橋 節子 TAKAHASHI Setsuko    ソプラノ

北海道札幌市出身。札幌大谷短期大学音楽科卒業、同専攻科修了。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院音楽研究科修士課程修了。在学中に藝大定期ハイドン「天地創造」のソリストに選ばれる。芸大バッハカンタータクラブに所属し、小林道夫氏の薫陶を受ける。二期会オペラスタジオ第34期研究生修了。国際ロータリー財団奨学生として、ドイツ・フライブルクに留学。第3回北海道国際音楽交流協会(ハイメス)コンクールにて第2位受賞。第8回日本声楽コンクールにて、田中路子賞(ドイツ語による作品の歌唱最優秀賞)を受賞。日本演奏連盟「新人推薦演奏会」(管弦楽:札幌交響楽団)に出演。演連コンサートオーディションに合格し、ドイツ歌曲のリサイタルを開く。
J.S.バッハ「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」 ヘンデル「メサイヤ」 モーツァルト「レクイエム」  フォーレ「レクイエム」など多くの宗教曲のソロを務める他、R・シュトラウス「薔薇の騎士」 パーセル「ディドとエネアス」 モーツァルト「フィガロの結婚」などのオペラにも出演。
藤田道子、戸田敏子、伊原直子、Eva-Maria Hazayの各氏に師事。二期会会員。




辻 秀幸 TSUJI Hideyuki   指揮/テノール

幼少よりヴァイオリン・ピアノ・フルート・金管楽器・作曲を学び、東京藝術大学声楽科及び同大学院独唱科修了。声楽を渡邊高之助、宗教音楽を小林道夫、佐々木正利の各氏に師事。1985年イタリアのミラノを中心にヨーロッパへ音楽遊学。L.グゥアリーニ女史、F.タリアヴィーニ、H.リリングらの各氏に師事。1986年イタリアのノバラ市国際声楽コンクール入賞。同年ドイツのハイデルベルク、1988・89年にはウィーン楽友協会大ホール、2000年にはカイザースラウテルン、パッサウ他、数都市でベートーヴェン“第9”のソリストを努め、 ヨーロッパ各地でコンサートに出演し好評を博す。国内でもドイツ・イタリア・日本歌曲を中心に各地でユニークなリサイタル活動を展開し、オペラでは古典から現代に至るまで、数多くの作品に出演し、その優れた演技力と歌唱は、新聞・音楽誌上でも度々絶賛された。宗教音楽の演奏家としての活躍は特に目覚ましく、バッハ・ヘンデル・ハイドンの宗教曲・オラトリオの演奏では、ソリスト・エヴァンゲリスト・また指揮者として、その活動は常に注目を集めている。現在指導に当たっているアマチュア合唱団は17団体を数える。共著に『わかって歌おうシリーズCD付き解説書:レクイエム発音講座』『同フィガロの結婚』が有る。「NHKみんなのコーラス」レギュラー解説者。洗足学園音楽大学客員教授。東京藝術大学講師。日本合唱指揮者協会副理事長。東京都合唱連盟理事。




赤津眞言 MAKOTO Akatsu   バロック・ヴァイオリン

東京生まれ。才能教育でヴァイオリンを始め、国立音楽大学にて守岡輝氏に師事。在学中よりバロック・ヴァイオリンに興味を持ち小野萬里、ヴィオラ・ダ・ガンバと室内楽を千成千徳の各氏に師事。自ら合唱団アトナリテクールを結成しバロックを中心に精力的に演奏活動を行う。1987年オランダのハーグ王立音楽院に留学、バロック・ヴァイオリンと室内楽をシギスヴァルト・クイケンに師事する。1991年第5回国際古楽アンサンブル・コンクールにて第2位を受賞(アフェッティ・ムジカーリ)、1993年ソリスト・デュプロマを得て卒業。在学中よりラ・プティット・バンド、レザール・フロリッサン、ターフェルムジ-ク・トロント等に参加、またコンチェルト・クレンデ、イル・フォンダメント、及び、レ・タラン・リリックのコンサート・マスターを歴任し、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、南米、および中国各地で演奏、録音活動を行う。また、2005年より、ベルギー・アントワープ音楽院に招かれてマスター・クラスを担当するなど教育活動も行っている。ベルギー、レーメンス音楽研究所客員教授。
国内での演奏活動も多く、北区国際音楽祭、バッハ・コレギウム・ジャパン等への参加。北区「まちかどコンサート」、東京電力TEPCOセミナー等に出演。また、知られざる室内楽曲を積極的に取り上げた、室内楽の演奏会を日本各地で数多く行っている。
現在は、レ・ザグレモン、コレギウム・デ・デュニスのコンサート・マスターを勤める傍ら、オーケストラ・ファン・ヴァセナールを主宰、BISより3枚CDをリリース、オランダ、スペインをはじめヨーロッパ各地で演奏し好評を博している。
HP https://mako17aka.wixsite.com/redmakmak

公開レッスン情報はこちら
youtubeにレッスンビデオを公開しています。詳しくはこちらをご覧ください。




桒形亜樹子 KUWAGATA Akiko   チェンバロ/オルガン


東京生まれ。東京藝術大学附属音楽高校、同大学作曲科を経てドイツ政府DAAD留学生としてデトモルト音楽院、シュトゥットガルト芸術大学にてチェンバロ専攻、国家演奏家資格取得。90年代はフランス、イタリアに滞在、フランス国立セルジー・ポントワーズ地方音楽院他で教鞭を取る傍ら欧州各地で演奏活動。日本文化庁派遣でイタリア、スペインで歴史的オルガンの研鑽も積む。パリ、ブリュージュ、ライプツィヒの国際チェンバロコンクールで上位入賞を果たす。
2000年に帰国後は音律、古楽演奏理論、分析などのセミナー、レクチャーコンサートなど多数開催。音律に関する論文、翻訳なども手がけ、東京芸術大学にて「古楽ソルフェージュ」を2018年度まで担当。現在松本市音楽文化ホール講師。日本オルガン研究会、日本音楽学会、日本ソルフェージュ協議会、日本チェンバロ協会所属。
2017年以降、dream window "TREE"レーヴェルよりハイレゾ録音の世界配信を開始、『メディテーション~フローベルガーの眼差し』『J.S.バッハ 平均律クラヴィーア曲集第1巻全曲』を続けてリリース、2019年6月にはフランス、コルマール美術館所有の17世紀オリジナル楽器でのルイ・クープランの録音が同レーヴェル3枚目のアルバムとして決定している。
2018年全音楽譜出版社よりフランソワ・クープラン『クラヴサン奏法』のファクシミリ対応新訳を翻訳刊行、既に第3刷となっている。




櫻井 茂 SAKURAI Shigeru   ヴィオラ・ダ・ガンバ

学習院大学文学部心理学科及び東京藝術大学音楽学部器楽科(コントラバス専攻)卒業。コントラバスを笠原勝二、吉川英幸、西田直文、江口朝彦の各氏に師事。また、藝大バッハ・カンタータ・クラブにおいて小林道夫氏の指導のもとバロック音楽の研究、演奏を行う。
藝大卒業と同時に同管弦楽研究部非常勤講師に就任、コントラバス奏者として活動する一方ヴィオラ・ダ・ガンバ及び古楽解釈・演奏法を大橋敏成氏に師事しオリジナル楽器による演奏活動も開始する。
1989年以降毎年渡欧しガンバをローレンス・ドレイフュス氏に師事。 またキャサリン・マッキントッシュ、ヤコブ・リンドベルイ、シェティル・ハウグザンらにアンサンブルの指導を受ける。
独奏者として国内各地及びイギリス、アイルランド、ノルウェー、韓国、アメリカ等で活動。 ヘルムート・ヴィンシャーマン指揮 ドイツ・バッハ・ゾリステン、トン・コープマン指揮 アムステルダム・バロック・オーケストラ等ヨーロッパの合奏団の来日公演に出演。 1994年、L.ドレイフュス主宰のコンソート「PHANTASM」創設プロジェクトに参加、英国BBCラジオ3に出演。 2003年4月には「PHANTASM」の日本・韓国ツアーに参加、また12月にはロンドンのキングス・コレッジ チャペルにおけるマイケル・イーストの5声のファンタジアのレコーディングに参加する。
ヴィオローネ奏者としては国内の主要な古楽アンサンブルに参加、バッハ・コレギウム・ジャパンでは「バッハ教会カンタータ全曲録音」のプロジェクトに参加し数多くの演奏会、CD録音、放送等に出演。また、2003年4月のバッハ・コレギウム・ジャパン アメリカ・ツアーではコントラバスと同時にマタイ・ヨハネ両受難曲においてヴァイオラ・ダ・ガンバ ソロを担当しニューヨーク カーネギー・ホールを始めとして全米各地で演奏。 「ヴィオラ・ダ・ガンバのソリストは秀逸」(ボストン・グローブ)、「このすばらしい演奏家の中から一人を選ぶと、櫻井茂はマタイ終盤、バスのアリアにおけるヴィオラ・ダ・ガンバのソロで軽やかな優しさと気品あるやわらかさで、死すべき者たちが望むに相違ない、極めて薄い翼にのせてイエスを天に送る」(ロサンジェルスタイムズ)と評される。
東京藝術大学管弦楽研究部及び高知大学講師を経て、現在上野学園大学准教授。


 

吉田 恵 YOSHIDA Megumi   オルガン

東京藝術大学オルガン科及び同大学院修士課程修了、ハンブルグ音楽大学卒業。オルガンを島田麗子、廣野嗣雄、Z.サットマリー、W.ツェラー、室内楽をダルムシュタットの各氏に師事。91年ブルージュ国際オルガンコンクールにてバッハ・モーツァルトプライスを受賞。94年より日本でのコンサート活動を開始する。全国各地での公演のほか、サントリーホール、カザルスホール、東京芸術劇場等に出演。98年 愛知県立藝術大学にてJ.S.バッハ・クラヴィーア練習曲集第3巻の演奏会つき公開講座、2007年12月にはアーティスト・イン・レジデンスとして公開講座、及びリサイタルを行う。1998年4月より2002年3月まで新潟市民芸術文化会館の専属オルガニストを、2006年4月より2009年3月までミューザ川崎シンフォニーホール・ホールオルガニストを務めた。2004年12月から2010年3月まで日本大学カザルスホールにて、全12回のJ.S.バッハオルガン作品全曲演奏会を行った。2012年1月、2013年11月、2015年4月にオクタヴィアレコードからJ.S.バッハオルガン作品集vol.1~3をリリース。レコード芸術特選盤、Stereo特選盤、毎日新聞今月の一枚等に選ばれ、各誌から高い評価を受けている。現在、愛知県立藝術大学、日本大学藝術学部音楽学科講師、NHK文化センター講師、カトリック吉祥寺教会オルガニスト。